虫歯って何だろう??
みなさん、歯医者さんに来院される一つのきっかけとなることに、歯が痛くなることがあげられるのではないでしょうか?あるいは、歯科検診で自覚がなくても虫歯があると言われたことがある方も少なくないのではないでしょうか??
みなさんは今、虫歯にはなっていませんか?
「歯が黒くなっていないから、大丈夫!!」
そう思っていらっしゃる方は、注意が必要です。
実は、虫歯は歯が黒くなるだけではないのです。
見た目は白くても虫歯が始まっていることも実は少なくありません。
「え・・?どういうこと??」と急に不安になった方もいるのではないでしょうか??
実は虫歯には4つの段階があります。
1つ目はごく初期の虫歯です。
歯の表面はエナメル質という硬い層で覆われています。そのエナメル質が溶け始め、白く濁っている状態です。この時は痛みの自覚症状はなく、歯にも穴はあいていません。治療法としては歯ブラシでしっかりと磨くことや、フッ素を塗ることで治ることもあります。経過観察する時期です。
2つ目の段階は、一番外側のエナメル質の虫歯になります。
歯の表面のエナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態です。この時は、自覚症状がないか水を飲むとたまにしみる程度です。
お口の中に食べ物の残りカスがあると、その残りカスが歯の表面について細菌が繁殖します。細菌が増えてくると、白くてねばねばしてきます。その白くてねばねばした細菌の塊をプラーク、または歯垢といいます。
虫歯は、プラークの中に潜んでいる細菌が作り出す酸によって、歯が溶かされた状態です。
治療法としては、虫歯の部分を削り、消毒、形成した後に、修復材を詰めます。
3つ目の段階は、歯の象牙質まで虫歯が達している場合です。
歯は層構造になっています。一番表面側がエナメル質で、とても硬い層になります。その次の層が象牙質になります。ここは歯の本体を形作っている場所です。エナメル質よりも柔らかい部分になります。この部分まで虫歯が進んだ状態です。甘い物や冷水(まれに温水)がしみたり、たまに痛むことがあります。この時期の治療としては、虫歯を削り神経を守る薬を虫歯で削れた部分に塗って、詰め物や被せ物をします。
4つ目の段階としては、その先に進み歯髄まで達している状態です。
歯髄というのは、俗に言う歯の神経です。歯の神経まで虫歯が達していて、炎症が起きている状態です。この状態のときは、全てがしみて、虫歯のところに食べ物が入ると痛みを感じたり、急性の時は激痛を感じたりします。この状態より進むと、歯髄が死んでしまい、歯根膜にまで炎症が広がります。歯根膜というのは、歯の根っこの部分と、歯の根が埋まっている顎の骨の部分の間を埋めているところです。ここまで虫歯が進むと、何もしなくても痛みがあり、浮く、腫れるなどの症状があります。
治療法としては、麻酔下で歯髄を抜いて、残った部分の清掃や歯の神経が入っている根っこの管の部分を広げたり、清掃します。その後に根っこに最終的な薬を入れて、被せ物を被せたりします。あまりにもひどい場合は、歯の根に支柱や支台というものを作り(支台築造)、それから被せ物をします。
最後の段階としては、歯冠が壊れ、ほぼ歯根部分のみになった状態です。
歯冠は、歯の根っこ以外の場所、歯茎から出ている歯の部分のところです。
この状態になると、痛みなどの自覚症状はありません。
ほとんどの場合は、歯を抜いた後、入れ歯、ブリッジ、インプラント等の人工物で補填します。
このように、虫歯は進んでいきます。最初の段階では目ではわからなくても虫歯が始まっていることもあります。そうならないためにも、日ごろから歯を磨く、手入れをすることがとても大切になってきます。
いつまでも自分の歯で食べていけるように、しっかりとブラッシングしていきましょう!
みなさんもご存じのとおり、歯磨きは虫歯を予防するために必要なのはご存じのとおりだと思います。
でも、
「歯磨きってするのめんどくさい。」
「歯を磨かなくたって大丈夫でしょ。」
「歯磨き忘れている時あったけど、虫歯になってないし大丈夫!」
と、このように思っている人も少なくないのではないでしょうか??
今回は、なぜ歯磨きが必要なのか、歯磨きをしないとどういう風になっていくのかを考えていきたいと思います。
私達の口の中には、たくさんの細菌が生息しています。
ただ一口に細菌といってもその種類は非常に多く、300~700種類といわれ、まだ名前もない細菌すらいます。
これらの細菌が全て悪い細菌といるわけではなく、中には口の中の環境を整えるのに重要な役割を担っている細菌も多く存在しています。
しかし、虫歯や歯周病、口臭といったお口の中のトラブルを引き起こしているのも細菌が原因なのです。
では歯磨きをしている人達のお口の中の細菌の数はどうなっているのでしょうか??
みなさんはどう思いますか?
100あるいは1000くらいかなー?かなり少ないのでは?
そのように考えてしましますよね。
しかし、実はよく歯磨きをする人でも、1000~2000億個ほどになると言われています。
そんなにいるの!?と驚いた方も少なくないですよね。
歯磨きをうまくできていない人は、この数が4000~6000億個になり、
全く磨かない人は、6000億個や1兆個になるともいわれています。
これだけ多くの数の細菌がいれば、お口の中のトラブルが起きるのもなんとなく想像できるのではないでしょうか?
少し余談になってしまうのですが、健康な成人の便の中の細菌の量が比較に使われたりします。
みなさんは、健康な成人の便1gの中に含まれる細菌の量と口の中の細菌の量、どちらが多いと思いますか??
「さすがに便の方が、細菌が多いでしょ。」と思いますよね。
実は、成人の便の1gに含まれる細菌の数は、300億~1000億個と言われています。
つまり、よく磨いている人の口の中の細菌よりも実は少ないのです。
歯磨きをしない状態の口の中がいかに不衛生の状態か想像できるのではないでしょうか?
まだこれだけではありません。
実は、お口の中の細菌が一気に増えることがあります。
それは食事の時と、寝ている時です。
食事の時に、特に糖質を取ったときに虫歯の元になるミュータンス菌という細菌が酸を作り出し、歯を溶かしてしまします。
歯磨きをしないと、食べ物の残りかすや、口の中に残った糖質を餌として細菌が爆発的に増えるのです。
そうするとどんどん口の中の環境が悪化していってしまいます。
よく歯磨きをしないで寝てしまった場合は、さらに細菌が増えてしまいます。
寝ている時は、殺菌作用や洗浄作用がある唾液の分泌量が減ってしまうため、細菌を洗い流すことができず、口の中にとどまり続け、増えてしまいます。
このことからも、お口の健康を守るためには細菌の数を低くしていく事が大切で、そのためにも歯磨きがとても大切なことが分かっていただけると思います。
歯周病ってなに??
みなさん虫歯に次いでよく耳にするのが、歯周病ではないでしょうか?
よく耳にするものの、「歯周病ってどんな病気?」と聞かれたら、みなさんならどう答えるでしょうか?
「歯が抜けてしまう。」
「歯ぐきが下がってしまう。」
そのようなイメージなのではないでしょうか??
ここでは歯周病について少し考えていきたいと思います。
歯周病は、歯周ポケットなどから侵入した細菌により、歯槽骨が吸収している状態をさします。
よく耳にする専門用語なのでなんとなく聞いたことはあるけれど、これでははっきりイメージがわきませんよね。
歯周ポケットというのは、歯と歯ぐきの隙間のこと。
歯肉というのは歯ぐきのことです。
歯肉炎とは歯の周囲に汚れがたまり、歯ぐきに炎症が起きている状態のことです。
歯槽骨というのは、歯を支える骨のことです。
歯周病は、この歯を支える骨が溶けて、歯がグラグラしてしまうこともあります。
さらに進行すると膿が出たり、歯ぐきが腫れたりして最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。
歯周病は30歳以上の成人の約80%が掛かっているとも言われており、国民病とも言われています。
またギネスブックで、「世界で最も一般に蔓延している感染症」とも言われています。
では、歯周病を予防するにはどうしたらよいでしょうか?
まず歯周病の原因となるのは、歯の汚れです。
歯垢やプラークという言葉を聞いたことがあるのではでないしょうか?
たくさんの細菌が集まり増えていくと、プラークと呼ばれる歯垢が作られます。
この細菌の塊である歯垢に、悪玉細菌である歯周病菌がいると、歯周病菌の作り出す毒素で歯ぐきを腫らしたり、出血や膿、歯の周りの骨を溶かす原因を作っています。
具体的な予防策として、まず1番にできることは、しっかりと歯磨きをすることです。
歯や歯ぐきの境についた歯垢が原因で歯周病になるわけですから、歯ブラシを使って、丁寧に磨くことが大切です。
歯間ブラシやフロスを使って歯の隙間の歯垢を落とすこともとても効果的です。
また、甘いものを取りすぎないことも、とても大切になります。
その他の因子として挙げられるのは、喫煙、ストレス、肥満、糖尿病、歯ぎしり、歯の食いしばりなども関係があると言われています。
出来る限り生活習慣を見直していくことも歯周病を防ぐには大切なことです。
歯磨きの際に、口の中の状態をチェックして歯ぐきが腫れていないか等も確認していきましょう。
自分でわからない場合は、三宅歯科医院で歯の状態のチェック、ケアも行っていますのでお気軽にご相談ください。
いつまでも自分の歯で食べられるように、ぜひ歯やお口の状態の定期的な検診を受けてみてはいかがでしょうか?
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